職種別社員インタビュー Voice of Staff

その後、営業で感じていた「店舗で収集した顧客情報を、もっとお客様のために役立てたい」という想いを実現するために新設部署のオムニチャネル戦略推進部へ。そこでは、顧客情報をデータ化することで、お客様とワコールの接点を増やす取り組みや、5秒間で体の150万カ所を計測する「3D smart & try」の開発と導入に携わりました。どちらも全社を巻き込んだ、前例のないプロジェクトだったので苦労もありましたが、大きな手応えと成果を得ることができました。

海外での新規事業の立ち上げ

ワコールは、国内はもちろん、海外事業にも力を入れています。現在、私は本社のグローバル本部に所属し、マレーシアやフィリピンなどのアジア各国へのECプラットフォームの導入と、海外関係各社への「3D smart & try」の導入を担当しています。経済発展を背景に今後さらに下着への需要が高くなるであろうアジア各国でのECサイト立ち上げは、導入からサイト運営を軌道にのせて、営業的に安定させるまでを、やや長期的に計画しています。また、日本国内でも高い評価を得ている「3D smart & try」のシステムとサービスを海外関係会社へ展開していく事業では、すでに導入している日本でのデータをどう現地で活用していくか、体型が違うお客様のサイズを割り出すためにどんなアルゴリズムを選択するべきかなど、日本と異なる条件を分析しながら、実施するための具体的な仕組みを考えています。どちらの業務もスタートからの取り組みとなり、社内関係部署や海外法人と常に連携しながら進めています。

国をまたいで信頼関係を築く

海外スタッフとのやりとりは基本的に英語を使います。ときとして、言葉のニュアンスやお互いの解釈の差から、言語の壁を感じることもありますが、毎日ウェブミーティングで相手の顔を見ながら対話を重ね、ビジネスパートナーとして信頼を築く努力をしています。頻繁に会うことが難しい海外スタッフとは、丁寧な情報共有はもちろん、人間関係を築くことも大切だと感じています。日々の業務では、それぞれの国や地域によって異なる事案を海外法人のスタッフと協力しながら、調整することがよくあります。例えば、日本では多くの人がECサイトを利用するときに個人のメールアドレスを登録します。しかし、国によっては、個人のメールアドレスの普及率が低く、その場合の登録項目をどうするか、ということもありました。こちらから戦略立案を提案するときには、規模や財政など、それぞれの法人で異なる複数の条件を考慮しながら、現地で実現可能な内容かを検討します。グローバル本部が持っている各国での成功事例や私自身が収集した各国の他社情報などを共有するときも、情報を有効に活用してもらえるように、各海外法人用にアレンジしてから伝えるようにしています。また、あくまで主体は現地の海外法人なので、事業が軌道に乗った後は、それぞれの国の担当者が安定的に運営できるような仕組みをつくり、各国ごとの業務を進めています。文化や慣習の違いもあり、日本での常識やルールが通用しない場面では驚くこともありますが、国ごとに最適なビジネスの仕組みになるようにローカライズしていくことに、おもしろさとやりがいを感じています。

「お客様本位」でなければならない

デジタル技術の普及や世界的な環境変化の中、お客様を取り巻く社会は常に大きく変化しています。この流れに対応し、さらにその先を見据え、恐れずに変わっていく必要があります。その軸になるのが経営理念にもある『世の女性に美しくなって貰う』という想い、そして、企業本位や部門本位ではなく、断固として『お客様本位』であることだと思います。これからも「お客様にとっての一番」を考え、追求していきます。

ワコールは創業70余年の歴史があるメーカーですが、常に変化を続ける企業です。自分の意見を持ちながらも、柔軟に交渉し、他者と想いを共有し、具現化できる方、そして、自分からどんどん情報を収集し、何事にも興味関心が旺盛な方には、挑戦する場をたくさん与えてくれます。「前例のない仕事をしたい！」そんな思いを受け止めてくれる会社です。ぜひ、チャレンジ精神のある方と一緒に、おもしろく働いてみたいですね。